
子どもには「育つ力」がある
Kids have "Ability to grow"

発達に凸凹があったり、障がいを抱えたりしていても、諦めないで下さい。子どもには、それらを克服し、自立できるだけの可能性、「育つ力」があるからです。たとえ現代社会が定義する「普通」の枠に収まらなかったとしても、その子らしいかたちのままで、社会に馴染んで幸せに生きていけるからです。
中には才能が大きく開花し、「天才」として偉業を成し遂げる子さえ出てくることでしょう。実際、物理学の天才アインシュタインや、発明王のエジソンは、アスペルガー症候群などの発達障害を抱えていたと考えられています。
〜shizuさん(自閉症療育アドバイザー、『発達障害の子どもを伸ばす魔法の言葉かけ』著者)〜
子どもの「育つ力」を十分引き出すためには、出来るだけ幼い時期から、脳に適切な刺激を与えてあげることがカギとなります。
三つ子の魂百までも
"The child is father to the man"
〜米国のハーバード大学元教授 ホワイト博士〜
つまり、3歳までにいかに良質な刺激を脳に入力し、脳の学習を促すかが重要だということです。実際、乳幼児期には経験や学習によって脳の機能が変わりやすい「臨界期(感受性期)」があることが知られています。
また、新生児の脳は大人の5分の1〜4分の1の大きさしかありませんが、1年で2倍に成長し、5歳になるまでには9割の大きさまで成長します。さらに、新生児 においてはなんと全エネルギーのうち65%が脳で消費されます。それほど人間の身体は、幼少期に脳を発達させることに力を注いでいるのです。
ですから、出来るだけ早い段階から、子どもの年齢や発達度合い

に応じた良質な刺激を与え、良い経験・学習をさせること。それが、子どもの健やかな成長や、障がい特有の症状改善にとって、大きなポイントとなります。逆に言えば、対策が遅れれば遅れるほど、打つ手が限られてしまう、せっかくのチャンスを失ってしまう、ということでもあります。